アメリカンバーガー

ヒューマントラスト渋谷で毎年好評の未体験ゾーンで今年上映された本作。
あらすじは、ひと夏の思い出作りにアメリカの学生達がとある国に旅行で向かい、アメリカンバーガーという100%アメリカンビーフの工場見学をするのですが、到着するとサイコパス丸出しの料理長が出てきて血管が切れそうなテンションで一通り話すと全身防護服の解体班が現れ、手当たり次第学生達を惨殺していくというお話。
古き良きスプラッターコメディの典型を、無駄に美しいカメラで撮影。
この作品は無駄で大部分というより全部が占められており、無駄なお色気シーンが段階を踏んではさまり緩急をつけつつ、無駄に演技力のないエキストラが気持ちのいい大根役者っぷりを発揮したり、繰り返しと各パターンでの変化で、予想の斜め上をいく展開を見る事ができます。もちろん、こういった作品群にお約束とされるチアリーダー、オタク、謎カップルなどの要素は一切欠いていないのも高評価です。
キャッチーなコマーシャルソングなど音楽は割と良く、内容の低さと製作陣のクオリティの高さから滅茶苦茶なバランスで成り立っている本作。
いやぁ、クソ映画って素晴らしいですね。