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クソ映画祭

来たる日に開催されるクソ映画祭の映画選定用の作品紹介

アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦

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今も昔もアイドル主演は数多くあり、玉石混合、良いモノ悪いモノが数多ひしめいている映画産業。
地雷、沼、などと揶揄されるグラビアアイドル主演のVシネ、小説・漫画の低予算映画化、新人監督によるアイドルの青春ムービーなど、本当につまらないモノから驚くほど作家性の高い作品まで、今やそのジャンルだけでも死ぬまでに全部見られないほどの膨大な本数が制作されています。その中で選ぶならばこの「アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦」でしょう。
ここのところ毎年開催されている企画上映MOOSIC Lab.はサブカルチャーとして認知度の高い、アイドル、バンド、グループ、ミュージシャンと、新進気鋭の監督とのコラボレーションが面白く、話題になった作品が個別に上映される機会も増えてきています。
その前身となる企画で好評だったのでしょう、続編として公開されたのがこちらの「アイドル・イズ・デッド ノンちゃんのプロパガンダ大戦」です。

解散してしまったBiS主演の本作は、様々なオマージュに加え、通常アイドルにはやらせないような型破りなエキセントリックさに溢れており、他のアイドル映画にはない泥臭い雑多感が素晴らしいです。ひとつ前の「ニンジャチアリーダー」にも共通しますが、低予算という現実性の不備をむしろ効果的に見せてしまうのはクソ映画として魅力的で、社会問題を扱っているけれどガン無視という姿勢は見ていて清々しい気持ちになります。

ただ、この映画はあまりツッコミを入れる部類ではなく、見て楽しめ、最後は研究員と呼ばれるファン達の熱量によって最高のライブシーンの撮影に成功しており、加えて監督自身のB級映画好きの才気をところどころで感じてしまうほど、見方によっては傑作と言っていい作品です。

クソ映画祭の目的は、見て失敗した時間を返してほしい作品の紹介、ではなくなんだよコレ!最高に訳分からないよ!最高じゃん!という共有できるカタルシスも提供していければ、と思います。

いやぁ、クソ映画って素晴らしいですね。