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クソ映画祭

来たる日に開催されるクソ映画祭の映画選定用の作品紹介

テラフォーマーズ

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間が空いてしまい申し訳ないです。
友人の結婚式や雑誌作りなどで少々映画から遠退いていました。

まず、友人から言われてしまったので強く姿勢を表明したいのですが、こちらのクソ映画祭のスタンスは、トンデモ映画を楽しもう!様式美最高!というのがコンセプトとなっております。上から目線でひどい作品を蔑みニヤニヤする気など毛頭ありません。「デビルマン」を挙げたことで少しその気配を出してしまったところもあるのは反省すべきところなのですが、常識外のありえない選択を驚きとともに楽しむ事を第一に作品を選んでいます。

前置きが長くなりましたが、復帰1作目は「テラフォーマーズ」です。
例の超映画批評で5点でしたが、クソ映画祭視点では80点でしょう。嚙み砕くと演技力、原作との不一致、ゴキブリのインパクトの低さ、意味のわからない(わかってない)シーンの多さなどを減点として挙げていました。実際にそうなのですが、表層しか見えてないのでは?と首を傾げざるを得ません。
ひとつにキャラを上位に演者を似せ手として考えてる節がありますが実際は逆でしょう。その為に三池監督がケインコスギを招集するはずないじゃないですか。
火星到着後、テロリストのコスギはカッコイイ事をカタコトで喋り…もうその時点で違和感満載のコスギ節を炸裂させ、鍛え抜かれた蹴りを披露しつつあっさりやられてしまうという、ザ・かませ犬です。この時点でクソ映画的には見てよかった、感動した、と言わずにはいられませんでした。何故ならば、これほどの量の日本語のセリフがケインコスギに与えられること自体が稀であり、久々に堪能できたという満足感があったからです。「マッスルヒート」では主役にも関わらず寡黙で一言ずつしかなかったセリフが、この長さで聞けるとは!ありがとう三池監督、となってしまいました。また、ヤクザの死を前にして半裸になり刺青を見せて死、という一連の流れも様式美として組み込まれ、ゴキブリの波の1回目、2回目という波状さも省エネ感があり、宇宙船にへばりつくゴキブリはほぼコピペで、なかなかに優れていると思いました。
また戦闘シーンが盛り上がりを見せる頃にはバッタが飛び、倒した敵を武器として使うというギミックが見られますが、こちらもB級オマージュ映画「Kang fury」で見られたものに似ており、テイストとしての一貫性を感じられました。
役者の技量不足も視点を変えれば大きく問題はなく「悪の教典」での伊藤英明と、今回の伊藤英明は同一人物とは思えないほど、セリフの棒読みをしていますがこれもわざとでしょう。もし1人だけ情感豊かに演じられても、この作品のテイストでそんな事をやっても何の意味もありませんし、まるで昼ドラとしか思えない過去回想を大真面目にやられても困ってしまいます。山田孝之の過去回想もひもじさのテンプレ貼り付け度が高いので、全体としてはあれでいいと考えられます。
そもそもですが、ケインコスギの必殺技が効かなかったゴキブリ達が、最終的には山田孝之の銃でやられているところからも、真っ当に扱うには無理のある作品なのです。
なので、協賛のアース製薬に敬意を払いながら、売春組織の女リーダー篠田麻里子の言い得て妙さに感嘆しながら、原作は気にせずB級映画を語らい見るといいと思われます。

いやぁ、クソ映画って素晴らしいですね。