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クソ映画祭

来たる日に開催されるクソ映画祭の映画選定用の作品紹介

劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢

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さて、ここで趣向を変えてみます。最近見た中でちょっとコレはダメですよ、と思いつつもツッコミ回数であまりにも多くのポイントを稼いでしまった作品を挙げることにします。
それがこちら、初週、興業成績ランキングで1位をとった「劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢」です。

最初に断っておきますが、こちらの作品は手抜きそのものなのですが、それがあまりに潔くコスパに優れていて、作中のシーンも誰かがやりたかったオマージュの極みのようなモノが見てとれます。
まず冒頭、機密文書を盗み出したゲストキャラとアムロとシャア…失礼、赤井がカーチェイスなり狙撃なりをするのですが、何故かみんな「フッ」と言ってから行動を起こします。そしていつも通り爆発でタイトルになるのですが、爆発の絵がアニメーションを半分書き忘れたように煙が動きません。
そして粗いレンガの安い映像編集ソフトで作ったかのようなフレームテンプレートで簡単な作品紹介になるのですが、フォントの汚さや画質の悪さはまるで「天使にアイム・ファイン」のMVのようです。あちらは背景のバリエーションで頑張ってるよ感がなくもないのですが、こちらは全く変わりません。そしてゲストキャラは記憶喪失になり、案の定コナン率いる探偵団に無理矢理遊園地に連れ出されます。
この遊園地の背景のキャラ達があまりにひどくて高得点です。ニュース番組のCGなの?と思うほどモデリングされたモブキャラ達の動きが均一で向いている方向もほぼ同じ。背景が気になって仕方ありませんでした。
あまり書くとネタバレになりかねないので要点を羅列していくと、アニメーションのはずなのにまるで「チャージマン研」のような前半の紙芝居感、蘭役の人に配慮したかのような不必要かつ何も意味を持たないヒロイン、そして変声機ごしに会話しているにも関わらず遊園地のアナウンスが聞こえて音声が変わっている事に気付かないヒロイン、医務室には係員が2人もいるのに爆発物を仕掛けられた観覧車内部には係員不在、数十メートル下に落下したゴンドラ内にいても無傷な子供と公安、など仮にも推理をネタにした漫画の映画とは思えない非現実のオンパレードにツッコミを禁じえません。
何しろこの映画、推理要素が皆無です。後半は安室もとい降矢と呼ばれたアムロが赤井もといシャアと殴り合うという展開に加え、シャアの最後の台詞はコナンに向かってボウヤ、と言わせる始末。どれだけガンダムが好きなんだ、と言わせたい思惑にまんまとはまってしまいました。
同日に「クレヨンしんちゃん」の映画も見たのですが、あちらは割と真っ当かつ少し説教臭さを感じてしまいましたが、こちらは何のメッセージ性もないアクション映画に。最後にいい言葉で〆ていましたが、途中から非現実すぎて皆が全く死にそうにないのでその悲しさにすら疑問を持ってしまいました。
知り合いからは惰性で見ていると言われていたので、そうではないクオリティ上の驚きを年1回くらいで見せてもらってもいいんですよ?と言いつつ、これも味として家で肩肘張らずに見るのもアリかもしれません。

いやぁ、クソ映画って素晴らしいですね。