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クソ映画祭

来たる日に開催されるクソ映画祭の映画選定用の作品紹介

トワイライトシンドローム デッドクルーズ

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クソ映画祭のメンバーから「過去に見てこれクソ映画だと思うんですけど、どうでしょう?」というタレコミで存在を知ったのがこの「トワイライトシンドローム」シリーズです。
今回紹介する本作「デッドクルーズ」と「デッドゴーランド」という2作品を関連付けて制作したようですが、ゲームの中に入り込むという設定以外は正直共通性がなく、これは期待できるぞと心の中で小躍りしましたが、結果的には「デッドクルーズ」のみの紹介にとどまりました。
期待に胸膨らむのはDVDの再生を始めるとすぐで、制作はかの有名なジェネオンエンタテイントメント。見ている側が嘘だ!と叫びたくなる「ひぐらしのなく頃に」、超やっつけな胴体真っ二つが趣き深かった「リアル鬼ごっこ」を懐かしめと言わんばかりに予告編で見せつけてからの本編という豪華ラインナップ。調べたところジェネオンは既にこの世にはなく、その存在が偲ばれます。

そんなジェネオンがゲーム原作を元に2人の監督に撮らせたものの「デッドゴーランド」はきっと真面目な方だったのでしょう。少しでも頑張ろうと、話の筋は変でも間抜けな効果音やSEは極力減らし、出来るだけ簡潔にと作った結果70分という「デッドクルーズ」よりも8分短く、きっと良心のある方に違いありません。調べると後に「リアル鬼ごっこ3・4・5」「劇場版 零」「パイロケーション」と、若干おや、と思う経歴ですが、一方は「アナザー another」「ルームメイト」とおやおやという印象です。
実際のところ「デッドゴーランド」は「ファイナルデッド」シリーズの伝統芸能であるピタゴラスイッチ的な杭の発射で張り付け→慌てた人が範囲外に出てルール説明のために死というお約束以外には割と荒唐無稽な部分は感覚の麻痺からか少なく、登場人物の友情や、2階建の寺っぽい建物を塔と言い切る無理矢理な盛り上げ方も努力を感じました。

それとは対象的なのが今回紹介する「トワイライトシンドローム デッドクルーズ」です。こちらの主演は関めぐみと、当時羞恥心で名を馳せた野久保直樹が務めましたが、2人の演技力を批難するのは酷かな、と思うほどに脇を固める面々のアグレッシブな棒読みが趣深いです。また、恐怖の演出も全く怖くなくザコキャラの無能さは哀愁漂う程で、薄ら寒い微エロシーンのらしさとともに、低予算でそれっぽいモノを追求したやっちまえさが数々伺い知れます。お湯をかけて顔がー、壁際まで針の壁で押し潰されてワー、腕が取れたよー、など古きホラー映画を体現しつつクオリティの雑さがとことん統一されています。そんな本作は謎のトラブルで死に直面する事が多く、ツッコミポイントも十分に蓄えています。78分が体感で2時間ちかいですが、クソ映画好きはチェックしておく必要のある作品です。

いやぁ、クソ映画って素晴らしいですね。